「アラ」実はアブラボウズ 福岡の日本料理店
2008年03月19日16時17分
高級魚アラ(クエ)と称して販売していた魚が別種のアブラボウズだったとして、日本料理店「てら岡」(福岡市中央区)が1月、販売を中止していたことが19日、わかった。福岡県は同日、同社をJAS法に基づき、口頭指導した。
県などによると、同社は03年以降、宮城県石巻市の水産卸会社から19トンを仕入れ、主に店舗で「東北のクエ」として出したほか、残りを通販などで販売 していた。1月に消費者からの指摘を受け、同社は水産卸会社へ行き、地元で「クエ」などと呼ばれる魚が別種のアブラボウズとわかったという。同社は「ク エ」と記された「販売証明書」を受け取っており、それを信じていたという。
県に対し、寺岡直彦社長は「消費者の皆さんに申し訳ない」と話しているという。
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クエとアブラボウズ
クエは西日本以西の海底にすむハタ科の大型魚。九州では「アラ」と呼ばれ、大物は体長1メートル以上。高級食材として扱われ、刺し身、 鍋、湯引きなどで食べられる。一方、アブラボウズはギンダラ科の大型魚で、体長3メートルになるのもいる。本州中部以北の深海にすむ。多量の脂を含み、一 部地域以外はほとんど流通していない。
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