長野・柳沢遺跡で「九州型」「大阪湾型」銅戈が同時出土
2008年02月29日20時11分
長野県埋蔵文化財センターは29日、同県中野市の柳沢遺跡で出土した弥生時代の武器型祭器「銅戈(どうか)」について、7本のうち6本は大阪湾周辺、1 本は九州を中心に見つかっている形に近いと発表した。大阪湾型と九州型の銅戈が同時に出土するのは全国で初めて。同センターは青銅祭器の分布の見直しを迫 られる発見、としている。
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一緒に埋納されていた九州型銅戈(右端の1本)と大阪湾型銅戈(6本)。手前は銅鐸=長野県千曲市の県立歴史館で |
銅戈7本は長さ22〜36センチ。うち長さ34センチの1本は刃に刻まれた「樋(ひ)」と呼ばれる溝の形などから九州型と判断した。近畿以東での発見は初めて。ほかの6本は大きさは違うが、いずれも大阪湾型で、初期の形に近いという。
銅戈は紀元前2世紀ごろ製造され、紀元前後に埋納されたとみられるという。
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