2008年3月24日月曜日

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新知事に蒲島氏 鎌倉氏ら4氏に大差

当選確実となりバンザイする蒲島郁夫氏=23日午後8時20分すぎ、熊本市の選挙事務所(横井誠)
 任期満了に伴う知事選は二十三日投票、即日開票の結果、無所属新人で元東京大教授の蒲島郁夫氏(61)が元県地域振興部長の鎌倉孝幸氏(61)=民主推 薦、弁護士の北里敏明氏(59)、元球磨郡相良村長の矢上雅義氏(47)、元衆院議員の岩下栄一氏(61)の無所属新人四候補を大差で破り、初当選した。 潮谷義子知事に続き、民間出身者が県政トップに就く。投票率は49・36%。過去最低だった前回(38・67%)は上回ったものの、50%に届かなかっ た。

 蒲島氏は同日夜、熊本市流通団地の事務所で、「逆境は乗り越えてこそ喜びがある。県民総力戦で財政再建を果たし、熊本の可能性を大きく飛躍させたい」と抱負を語った。

 今回の知事選は、潮谷知事の三選不出馬を受け、六十一年ぶりに新人五人が争う乱立選挙となった。民主党以外は政党が公認や推薦を打ち出さない異例の展開となった。

 蒲島氏には、全面支援の自民党に加え公明党も終盤、テコ入れ。これに、一部の無所属県議や熊本・福岡両県の経済界、出身地の鹿本地方の支援者ら が加わる分厚い組織戦で圧倒した。一方で、政党色を薄めながら、農協職員から米国留学を経て東大教授に転身した異色の経歴を前面にアピール。自らの知事報 酬カットを含む行財政改革断行をはじめとしたマニフェスト(公約集)も掲げ、幅広く浸透した。

 これに対し、同窓生や市民グループ中心の選対を組んだ鎌倉氏は、推薦した民主党が小沢一郎代表ら党幹部を送り込んで与野党対決を演出。しかし、推薦決定の遅れや連合熊本の自主投票による"実働部隊"の手薄さが響いた。

 北里氏は県北、矢上氏は県南の出身地域などでそれぞれ善戦したものの、存在感を全県に広めることができなかった。組織力が脆弱(ぜいじゃく)な岩下氏は伸び悩んだ。

 当日の有権者数は百四十八万二千百三十八人。(毛利聖一)

 各候補の得票数(選管最終)次の通り。

当 蒲島郁夫 337307
  鎌倉孝幸 132263
  北里敏明 105180
  矢上雅義 102134
  岩下栄一  45872


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