2008年3月25日火曜日

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サウジ国王、3宗教サミットを提唱

2008年03月25日15時13分

 サウジアラビアのアブドラ国王は24日、文明間対話の促進を目的とするキリスト、ユダヤ、イスラムの3宗教によるサミット開催を提唱した。同日から討議 が始まった日本とイスラム世界との文明間対話セミナーに参加した宇野治外務政務官、朝日新聞記者らをリヤド市内の国王私邸に招いた席で明らかにした。

 サミット開催には、ユダヤ教国家イスラエルとの歴史的な和解を視野に入れる必要があり、宗教間対話を通じて中東和平の進展を側面支援する狙いもあるとみられる。

 国王は昨年11月、国交を持たないバチカンを訪問。サウジ国王として初めてローマ法王ベネディクト16世と会談した。国王は「法王は私を あたたかく歓迎し、人間対人間として対話をした。そのことを決して忘れない」と振り返り、「ユダヤ、キリスト、イスラムの3大宗教が一堂に会することがで きるようアラー(神)に祈っている」と述べた。

 時期については「すぐに始めたい」としたうえで、対話の場で何らかの合意に至れば、国連に報告すると語った。対話の場を複数設け、仏教などとの対話も検討するという。

 日本とイスラム世界との文明間対話は02年に始まり、今年で6回目。板垣雄三・東大名誉教授ら有識者13人が日本から出席し、約30カ国のイスラム諸国の出席者と2日間にわたって自由に意見交換した。




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