2012年7月4日水曜日

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「最後の素粒子」ヒッグス粒子を発見か 欧州の研究機関

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 万物に質量を与えるとされる素粒子「ヒッグス粒子」とみられる新粒子を発見したと、スイス・ジュネーブ近郊にある欧州合同原子核研究機関(CERN)が 4日、発表した。宇宙の成り立ちを説明する物理学の「標準理論」の中で唯一見つかっていなかった素粒子で、日本も参加する国際研究グループによるノーベル 賞級の成果だ。

 ヒッグス粒子は、「ビッグバン」によって宇宙が誕生した直後に光速で飛び回る素粒子に対し、水あめのように作用して動きにくくすると考えられている。この「動きにくさ」こそ、素粒子が質量を持ったことを意味する。

 こうした質量獲得のしくみは、ノーベル賞を受賞した南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授の「自発的対称性の破れ」とよばれる理論を土台に考えられ、ヒッグス粒子は40年以上前から存在が予測されていた。




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