ローマ法王、パレスチナとの連帯強調「移動の自由望む」
ベツレヘムを訪問したローマ法王ベネディクト16世=AP
【ベツレヘム(パレスチナ自治区)=南島信也】中東歴訪中のローマ法王ベネディクト16世は13日、キリスト生誕の地とされるヨルダン川西岸のベツレヘ ムを訪問した。アッバス自治政府議長が出迎えた式典で、「あなた方が被り続けている苦難を私は知っている」と述べ、パレスチナ側との強い連帯感を示した。
法王はローマ法王庁(バチカン)が「国際的に認められた境界のもと、主権あるパレスチナ人の地」を支持すると表明。また、「家族間の交流や(エルサレムの)聖地への往来など、(パレスチナ人の)移動の自由が認められるようになることを望む」と述べた。
この日午後訪問したベツレヘム近郊アイダのパレスチナ難民キャンプでも、法王は「独立したパレスチナ国家を求めるあなた方の正当な熱望はかなっていな い。そのかわりに窮屈な場所に閉じこめられている」と話した。「今もなお(分離)壁が建設されているのを見るのは悲劇だ」とも語った。
この日の法王の一連の発言は、イスラエルとパレスチナの2国家共存による和平達成を促すとともに、イスラエルの対パレスチナ強硬政策を強く批判するものだ。
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