ルイ16世直筆の政治書簡 米で発見、仏専門家らが購入
【パリ=国末憲人】18世紀末のフランス革命で処刑された国王ルイ16世直筆の書簡「すべてのフランス人への宣言」が米国で見つかり、仏専門家らが購入 したと、20日付仏フィガロ紙が伝えた。仏革命史研究にとって重要史料といわれ、内容は広く知られていたが、原本は革命後失われていた。
ルイ16世が1791年、パリから逃亡する直前に数カ月を費やして書いた16ページの書簡。国王自らの業績や政治的理想がつづられている。国王は 革命に一定の理解を示しつつ、「偽りの友のささやきとウソに心せよ。国王の元に戻れ。彼は常にあなた方の父であり、最善の友だ」と人々に呼びかけていた。
国王はその直後に逃亡先の仏東部バレンヌで捕らえられ、書簡は国王処刑を決める際の有力な根拠とされたという。書簡は革命後に行方不明となっていたが、仏からの移民によって米国に運ばれた可能性が指摘されている。
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