2010年10月20日水曜日

asahi shohyo 書評

マスコミは何を伝えないか—メディア社会の賢い生き方 [著]下村健一

[掲載]2010年10月17日

  1960年生まれの著者は元TBS社員。いまは退社して「みのもんたのサタデーずばッと」(TBS系)内で取材キャスターを務める一方、市民グループなど のメディア制作を支援する市民メディア・アドバイザーとして活動を続けている。マスメディアと市民メディアの現場の両方を知る著者が、報道被害発生のメカ ニズム、メディアにその解決策はないのか、市民メディアには何ができるのかをつづる。自らも"報道加害者"であると認識する著者の論からは、きれいごとや 理想論とは違ったかすかな希望が感じられる。報道被害者や、犯罪被害者の親族との対談も収録。

0 件のコメント: