2010年10月14日木曜日

asahi archeology history yayoi tomb Kishida iseki Sawara Fukuoka

弥生中期の集団墓 国内最古の青銅製把頭飾も出土 福岡

2010年10月13日22時14分

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写真:福岡市で出土した国内最古とみられる青銅製把頭飾(手前)。奥は銅剣=福岡市役所福岡市で出土した国内最古とみられる青銅製把頭飾(手前)。奥は銅剣=福岡市役所

 福岡市教育委員会は13日、福岡市早良区の岸田遺跡で、弥生時代中期(紀元前2世紀ごろ〜前1世紀ごろ)の墓約60基を発見、うち5基から青銅製や鉄製 の剣や矛、戈(か)など計7本とつかの飾り1点が出土したと発表した。近くには「最古の王墓」といわれる吉武高木遺跡(同市西区)があり、「王」に仕えた 有力者層の集団墓とみて、弥生社会の構造を解明する手がかりになると期待している。

 市教委によると、岸田遺跡は室見川左岸に立地し、吉武高木遺跡の南約3.5キロ。弥生時代中期初頭(紀元前2世紀ごろ)の木棺1基と、同初頭から後半 (前1世紀ごろ)の甕棺(かめかん)4基に、青銅製の剣4本、矛2本、鉄製の戈1本があった。勾玉(まがたま)や管玉など約10点も見つかった。甕棺のひ とつには剣と矛と一緒に、剣のつかに付ける青銅の「把頭飾(はとうしょく)」も納められ、青銅の把頭飾としては国内最古とみられる。

 早良平野周辺では吉武高木遺跡を頂点とするまとまりがあったと考えられている。岸田遺跡は平野を見渡す扇の要のような位置にあり、春日方面や佐賀方面との交通の要衝と考えられるという。




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