久米島のサンゴ群集は「ヤセミドリイシ」 最大級の規模
沖縄県・久米島沖で、サンゴ群集の潜水調査を行う研究者ら=今年7月、恒成利幸撮影
沖縄県・久米島の南東海域で見つかった大規模なサンゴ群集について、世界自然保護基金(WWF)ジャパンは、枝状サンゴの一種「ヤセミドリイシ」のほぼ単一な群集であることが分かったと発表した。
このサンゴ群集は、久米島沖の水深30メートル付近にある。昨年夏に、地元の漁業者やダイバーから報告を受けたのをきっかけに、WWFや日本造礁サンゴ分類研究会などが詳しい調査を進めていた。
これまでの調査で、群集は幅200メートル、長さ1キロ以上にわたって断続的に広がっていることが判明。サンゴの骨格の形態や遺伝子解析などの手法で種類を調べたところ、ほとんどのサンゴがヤセミドリイシであること分かった。
WWFは「ヤセミドリイシは、造礁サンゴの中でも比較的深い場所に群集をつくる。慶良間諸島や八重山諸島などにも分布しているが、これほどの規模のものは知られていない」としている。(山本智之)
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