福岡ユネスコ協会が講演をブックレットに
[文]溝越賢 [掲載]2013年03月26日
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著名な研究者、作家らを招いて講演会を継続的に開いている福岡市の文化団体が、講演内容を広く知ってほしいと全国へ向けてブックレットの出版を始めた。
団体は福岡ユネスコ協会(福岡市)。1948年に設立された非営利の国際文化団体で、年に4、5回、日本の歴史や文化など幅広いテーマで講演会やシンポジウムを開いている。
講演記録を会員向けの会報に載せていたが、「会報だけではもったいない。多くの人に読んでほしい」と、昨年から講師ごとに講演をまとめた「FUKUOKA Uブックレット」の出版を始めた。これまでに「現代社会はどこに向かうか」(見田宗介)、「東アジアとは何か」(小倉紀蔵)、「考える人・鶴見俊輔」 (黒川創、加藤典洋)の3冊を出した。
値段は税別で650円から780円、約60ページから90ページと薄手。表紙にしゃれた中間色を使い、手に取りやすいように工夫した。これからも年3冊程度のペースで出版する予定だ。
同協会事務局長の山口吉則さん(59)は「論文では難しい話題も、聴衆の反応をうかがいながらの講演の記録なので、いきいきとして読みやすい」と話す。出 版元の弦書房の小野静男さん(49)は「アジアの玄関口である福岡での講演会は、講師も海外へ向いた開放感を感じながら話しているのを読み取ってほしい」 と話している。
全国の書店で販売。問い合わせは同書房(092・726・9885)。
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