神(サムシング・グレート)と見えない世界 [著]矢作直樹、村上和雄
[文]朝日新聞社広告局 [掲載]2013年02月20日
■東大大学院教授と世界的科学者の「神」「霊魂」をめぐる白熱対談
現役の東京大学大学院教 授・矢作直樹と遺伝学の世界的権威・村上和雄の対談。科学の最先端を歩んできた両者にとって、サムシング・グレート、人智を超えた大いなる力、普遍意識な どをひと言で表現する「神」なる概念は、決して研究と矛盾する存在ではない。というのも、個々の遺伝子上に起きる変化によって全ての現象が説明できるわけ ではないからだ。二人は、遺伝子の働き方や相互作用に焦点をあてた最新研究分野であるエピジェネティクスを例にとり、窮屈な遺伝子至上主義に警鐘を鳴ら す。
村上和雄は、東日本大震災以降、日本人の死生観に変化が生じた今こそ、この世には科学で証明できないものが存在することを謙虚に認めねばな らないと説く。矢作直樹もまた、医療の現場で魂やスピリットに関する知識や考え方を大切にすべき時期がきた、と賛意を示す。アンチエイジングよりも、いか に老いるか、いかに死ぬかについて真剣に考えねばならない、と強調するのである。霊的存在を頭から否定せず、むしろじっくり取り組む試みがもっとあってよ いという提案が、説得力を持つ。
この記事に関する関連書籍
著者:矢作直樹/ 出版社:祥伝社/ 価格:¥819/ 発売時期: 2013年01月
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