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復元古代船、１万キロの大航海　日本向けジャカルタ出港

2010年7月10日23時10分

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日本へ向けて出港した復元古代船＝ジャカルタ

　【ジャカルタ＝矢野英基】インドネシア・ジャワ島で１３〜１６世紀に栄えたヒンドゥー王朝、マジャパヒト王国の遺跡発掘の支援を呼び掛けるため、日本と インドネシアが協力して古代船に近い木造帆船を復元し、ジャカルタの港を４日、出航した。ブルネイなどを経由して７月末に沖縄に寄港、日本各地を回った 後、中国などに渡る予定。半年で約１万キロを航海する。

　「日本マジャパヒト協会」（東京都）の呼びかけにインドネシア政府が協力した。船の全長は約２０メートル。インドネシアの船大工が、ジャワ島中部のボロ ブドゥール寺院のレリーフに描かれた帆船などを参考に、くぎを使わない伝統的な方法で造った。

　インドネシア海軍の現役大尉が船長を務め、同協会理事で冒険家の山本良行氏ら３人の日本人とインドネシア人計十数人が乗り込む。