ストーンヘンジ近くに新たな環状遺跡 英大学チーム発見
【ロンドン=土佐茂生】世界遺産に登録されている英南部の環状巨石群「ストーンヘンジ」の近くの地中に別の環状遺跡があることが分かった。英バーミンガ ム大学を中心とする調査チームがこのほど発表した。ストーンヘンジと同じ紀元前2500年ごろにつくられ、同心円状に木の柱が並ぶ形の儀式場だったと考え られるという。
同大学によると、調査チームがストーンヘンジ周辺の地中探査をしたところ、約900メートル離れたところに、直径約25メートルの円状の溝があることが 判明。さらに、溝の内側には、直径約1メートルほどの円形の穴が二十数個、輪を描くように掘られていた。穴の大きさから、高さ3、4メートルの木の柱がた てられていたと推測されるという。
調査チームは今年に入り、ストーンヘンジ周辺の昔の地形を立体映像で再現する計画を進めていた。同チームのヘンリー・チャップマン氏は朝日新聞に「ス トーンヘンジはポツンと孤立した遺跡と思われていたが、ほかにあった可能性が高まった。ストーンヘンジの役割に関する研究も進む可能性がある」と話してい る。
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