「野口英世君は勉強家です」 同級生の投書見つかる
野口英世
15歳のころの野口英世をたたえた同級生の投書が明治時代の子ども向け人気雑誌に掲載されているのを福島県立博物館の学芸員が見つけた。幼いころのやけどで左手の指が癒着してしまった英世少年の努力家ぶりが、同級生の目から見ても裏付けられたことになるという。
野口清作(英世)氏は、三里(12キロ)もある猪苗代学校に入り、(中略)非常の勉強家にて、常に一着席を占む。又(また)、此(この)人は余り富める家にあらず、且(か)つ一腕の人なり。
投書の主は、福島県の旧猪苗代高等小学校の同級生、佐瀬剛さん。掲載されたのは雑誌「小国民(しょうこくみん)」の1892(明治25)年4月号だった。
投書を見つけた佐藤洋一学芸員は「周りの子どもが英世の非凡さに気づいていたことが非常に興味深い」という。掲載誌は5月10日まで、会津若松市にある同博物館で見ることができる。(田玉恵美)
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