2009年4月10日金曜日

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「幻の野草」オキナグサが開花 石川県立自然史資料館

2009年4月10日7時1分

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写真:紫色の花を咲かせたオキナグサ=金沢市銚子町の県立自然史資料館紫色の花を咲かせたオキナグサ=金沢市銚子町の県立自然史資料館

 金沢市銚子町の石川県立自然史資料館で展示しているオキナグサがこのほど開花した。

 同館によると、オキナグサは4〜6月に開花、茎の高さは約15センチで、赤紫色の花びら状のがくが特徴。「幻の野草」と呼ばれ、環境省の絶滅危惧(き ぐ)種や県指定希少野生動植物種に指定されている。花は約10日で枯れてしまう。本州、四国、九州など分布地は幅広いが、愛好家による採取などにより全国 で数が減り続けている。

 5月下旬ごろまでに花を咲かせる他の茎もあるが、咲く時期はわからないと同館。花が枯れてから約1カ月後に白いひげのような実をつけることから 「オキナグサ(翁草)」の名前が付いたという。日当たりが良い草地で育つ。県内で自生しているオキナグサは約50株しか開花が確認されていない。


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