2010年に「四神」壁画いっせい公開へ キトラ古墳
来年、初公開されることになったキトラ古墳壁画「朱雀」=07年2月、文化庁提供
奈良文化財研究所飛鳥資料館(奈良県明日香村)で毎年5月に開催されている特別史跡、キトラ古墳(同村、7世紀末〜8世紀初め)壁画の特別公開につい て、文化庁は27日、2010年は「青竜(せいりゅう)」「白虎(びゃっこ)」「朱雀(すざく)」「玄武(げんぶ)」の四神(ししん)すべてを公開するこ とを明らかにした。期間も通常の17日間から、約1カ月間に延長する。国内の石室壁画としてはキトラ古墳でしか確認されていない四神の「そろい踏み」は初 めて。
この日、有識者らでつくる古墳壁画保存活用検討会で承認された。「朱雀」は初公開となる。公開期間は来年の5月15日〜6月13日で、場所は同資料館。高松塚古墳(同村)壁画の模写も展示する。
はぎ取られた壁画のうち、これまで「白虎」(06年)、「玄武」(07年)、十二支像「子(ね)」「丑(うし)」「寅(とら)」(08年)が公開 され、今年も「青竜」「白虎」が5月8〜24日に展示されるが、修理が終わった壁画から順次、公開しているため、四神すべてを一度に見られることはなかっ た。
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