エネルギー問題に効くデザイン [著]永井一史+30人の若手デザイナーたち
[文]朝日新聞社広告局 [掲載]2012年06月20日
■難しい問題を、楽しいアイデアで乗り越えるデザインの力
ワクワクする明日が見えてくる本である。低エネルギー社会に入った私たちの暮らしの向かうべき筋道を目に見える形で示してくれる。
本書は、アートディレクター・永井一史氏と博報堂の若手デザイナー30人が行った「エネルギー50%社会の実現に、デザインはどう貢献できるのか?」とい うワークショップに基づいて編集された。デザイナー一人ひとりがエネルギー問題を改めて学び直し、その結果をユニークで大胆なアイデアに昇華させている。 たとえば「Enepark」という構想は、公園の遊具が動力源となり、子供が元気に遊ぶエネルギーを電気に換える提案。「SIGNAL TREE(信号の 樹)」は、信号機に植物の葉を模した太陽光発電パネルを取り付けるアイデア。歩行者のための日陰を町の中につくるとともに、信号機本体で使うエネルギーを 生み出す。こうしたアイデアが30点、カラー写真と簡潔な説明文で楽しく紹介されている。
デザインの本来の意味には、構想や計画も含まれるという。これからの暮らしをポジティブに示す本書から、そうしたデザインの力が伝わってくる。
この記事に関する関連書籍
エネルギー問題に効くデザイン ワークショップから生まれた、日本を元気にするアイデア
著者:永井一史+30人の若手デザイナーたち/ 出版社:誠文堂新光社/ 価格:¥1,680/ 発売時期: 2012年04月
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