古代幹線道「中ツ道」、天理で出土 藤原京の域外では初
【動画】長さ30メートル、古代の幹線道「中ツ道」が出土 |
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奈良盆地を南北に縦断する古代の幹線道路「中ツ道(なかつみち)」とみられる遺構が奈良県天理市で見つかった。県立橿原考古学研究所が24日発表した。 中ツ道は文献史料などから存在が想定され、同県橿原市の藤原京跡で遺構が発掘されたが、京域外で大規模に見つかるのは初めて。
橿考研によると、発掘現場は藤原京跡の北約10キロ。県道拡幅に伴う調査で、幅約6.5メートル、深さ約1.3メートルの溝が長さ約30メートルにわ たって確認され、中ツ道の東側の側溝跡の一部とみられる。側溝は調査地の西側にさらに広がり全幅8〜9メートルあり、その規模から道路幅は約23メートル と推定。並行して通る下ツ道(しもつみち)と同程度の広い道だったことが新たにわかった。
側溝跡からは馬の歯や動物の骨のほか平安時代後半のものとみられる土器も出土。少なくともこの時代まで使われていた可能性があるという。
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