2012年6月9日土曜日

asahi science biology Nishiondenzame

2012年6月8日20時38分

「世界一のろい魚」速さ計測 北極海のニシオンデンザメ

写真:ニシオンデンザメと渡辺佑基さん=2009年6月、北極・スピッツベルゲン島の湾、渡辺さん提供拡大ニシオンデンザメと渡辺佑基さん=2009年6月、北極・スピッツベルゲン島の湾、渡辺さん提供

写真:ニシオンデンザメ=2009年6月、北極・スピッツベルゲン島の湾、渡辺佑基さん撮影拡大ニシオンデンザメ=2009年6月、北極・スピッツベルゲン島の湾、渡辺佑基さん撮影


 国立極地研究所はノルウェーの極地研究所、カナダの大学との共同研究で、北極海に生息するニシオンデンザメの泳ぐ速さの計測に成功したと8日、発表した。そのスピードは赤ちゃんのハイハイ程度で、これまで調べた限り「世界一のろい魚」だったという。

 ニシオンデンザメは北極海に生息する。北緯79度のスピッツベルゲン島の湾で6匹を捕らえ、計測器を体に24時間着けさせて泳ぐ速度を調べた。その結果、平均で時速1キロ、速い時でも時速3キロしかなかった。尾ビレを左右に1往復振るのに7秒もかかっていた。

 ニシンやサケ、マンボウや他のサメ類など、同様に測った報告がある魚を体重を加味して比べたところ、最も遅かった。ニシオンデンザメは最大で7メートルになるが、普通は大型の魚ほど速く泳ぐ傾向があるという。

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