2012年6月7日木曜日

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2012年6月7日16時47分

箸墓古墳を空からレーザー測量 高精度の立体地図も作成

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【動画】奈良の箸墓、西殿塚古墳をレーザー測量

写真:航空レーザー測量による箸墓古墳の立体地図=奈良県立橿原考古学研究所、アジア航測提供拡大航空レーザー測量による箸墓古墳の立体地図=奈良県立橿原考古学研究所、アジア航測提供

写真:箸墓古墳の航空写真(画像を一部補正)=奈良県立橿原考古学研究所、アジア航測提供拡大箸墓古墳の航空写真(画像を一部補正)=奈良県立橿原考古学研究所、アジア航測提供


 最古級の大型前方後円墳で、邪馬台国の女王・卑弥呼(ひみこ)の墓との説もある奈良県桜井市の箸墓(はしはか)古墳(3世紀中ごろ〜後半、全長約280 メートル)を上空からレーザー測量し、従来の測量図より格段に精度の高い情報が得られた。県立橿原考古学研究所が5日、発表した。「時期による古墳の形の 変化を考えるうえで貴重な情報だ」という。

 箸墓古墳は宮内庁指定の陵墓として立ち入りが制限され、昭和初期までに作られた高さ1メートル刻みの測量図しかなかった。橿考研は4月、航空測量会社 「アジア航測」(本社・東京)と協力し、ヘリコプターからレーザーを使って古墳を測量、50センチほどの大きさのものまで把握できる立体地図を作った。

 墳丘の段数は、後円部が5段、これまで諸説があった前方部は3段であることが明確になった。後円部の墳頂の円丘を囲むように、高さ約40センチの環状の高まりがあることも確認された。





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