世界最古、2万年前の土器 中国で発見、料理に使う?
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中国江西省の洞窟から見つかっていた土器のかけらが、土器としては世界最古の2万年前のものであることを北京大などの研究者らが突き止めた。これまでの最古級とされた中国の土器や日本の縄文土器よりも2千年ほど古いという。29日付の米科学誌サイエンスに発表した。
グループは、1960〜90年代に旧石器時代とみられる土器のかけらが見つかった揚子江の南100キロの仙人洞という洞窟で、09年に発掘を始めた。動物の骨の放射性炭素を使った年代測定を行うなどして、土器の出た地層の成り立ちを調べた。
その結果、一部の土器は2万年前までさかのぼることがわかった。土器には料理に使ったような焼け焦げた跡があるという。
最古の土器が作られた年代は最終氷河期の最中で、食糧が少なかったことから、グループは「土器で料理をすれば、デンプンから豊富なエネルギーを得られる。食糧も貯蔵できる。気候変動が東アジアでの土器の発明につながったのでは」と推測している。(波多野陽)
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