2012年6月24日日曜日

asahi science archeology history Tanbaryu ago jaw Hyogo

丹波竜の下あごの骨の化石発見 兵庫、発掘済みの岩から

写真:見つかった丹波竜の下あごの骨の化石の一部。歯がはまっていたとみられる「歯槽」が6個ある=兵庫県三田市の県立人と自然の博物館拡大見つかった丹波竜の下あごの骨の化石の一部。歯がはまっていたとみられる「歯槽」が6個ある=兵庫県三田市の県立人と自然の博物館

写真:見つかった丹波竜の下あごの骨の化石の部位=兵庫県三田市の県立人と自然の博物館提供拡大見つかった丹波竜の下あごの骨の化石の部位=兵庫県三田市の県立人と自然の博物館提供

写真:竜脚類の想像図=イラスト・工藤晃司氏拡大竜脚類の想像図=イラスト・工藤晃司氏


 体長十数メートルとされる国内最大級の大型植物食恐竜「丹波竜」を発掘している兵庫県立人と自然の博物館(三田市)は23日、丹波竜の下あごの骨の化石 を見つけたと発表した。約5年前の第1次発掘調査で採集し、博物館の展示室に見本として置いていた岩の塊から出た。博物館によると、丹波竜と同種の長いノ ドを持った竜脚類で、あごの骨がみつかったのは国内初という。

 丹波竜は2006年、兵庫県丹波市の前期白亜紀の地層「篠山層群」(約1億1千万年前)で初めて見つかった。以来、翌年から今年まで6次にわたる発掘調 査が続けられ、頭骨の一部や歯、尾などの化石を発見。今回の化石は、07年2〜3月に採集した岩塊の砂や泥を取り除く作業をしていて見つけた。

 右下のあごの骨とみられ、長さ約18センチ、高さ約6センチ、厚さ約1.5センチの板状。先端部に歯が生えていたとみられる直径約1センチ、深さ1〜2センチの6個の穴があった。この骨の形状から、下あごは約40センチの長さだったと推測できるという。





0 件のコメント: