元寇船の背骨は13.5メートル以上 長崎沖の再調査
【動画】元寇船の竜骨は1.5メートル長い13.5メートルか/長崎・鷹島沖調査 |
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長崎県松浦市教委と琉球大は26日、同市鷹島沖で実施した元寇(げんこう)の沈没船に関する再調査の結果を発表した。船の背骨にあたる部材「竜骨」 (キール)は昨年10月の調査で12メートルの長さが確認されていたが、今回の調査で、少なくとも13.5メートルあったことがわかった。船の全長は 25〜27メートルと推定される。
昨年発見した沈没船の東側区域を発掘した。今回部材は残っていなかったが、キールの両側を挟んで残っていた漆喰(しっくい)がさらに1.5メートル先ま で分布しているのを確認したという。調査にあたった琉球大の池田栄史教授(考古学)は「漆喰の長さからキールは少なくとも13.5メートルはあったと推測 できる」と述べた。漆喰は接着剤として使われたとみられる。
一方、キールや船底材の多くはフナクイムシによる侵食で劣化していて、今回の調査でもわずかな断片が見つかっただけだったという。池田教授は「まとまっ た船の材料はなく、船首や船尾もわからなかった。キールがきれいな形で残っておらず、船の規模が確認できなかったのは残念」と話した。
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