ゾウガメ「孤独なジョージ」逝く ガラパゴス絶滅危惧種
エクアドル・ガラパゴス諸島にある保護施設で2001年2月、首を持ち上げてゆったりと歩くゾウガメの「ロンサムジョージ」=ロイター |
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南米エクアドルのガラパゴス諸島ピンタ島で発見され、絶滅危惧種の象徴として知られたガラパゴスゾウガメ「ロンサム(孤独な)ジョージ」が飼育先で死ん でいるのが24日、見つかった。ガラパゴス国立公園が発表した。生物学の教科書にも取り上げられ、「世界一有名なゾウガメ」だった。
ガラパゴス諸島ではゾウガメの亜種が島ごとに進化した。ピンタ島系は絶滅したとみられたが、1970年代初めに発見された唯一の生き残りとして「ロンサム」の愛称がつき、同諸島サンタクルス島の研究所で保護されてきた。
ジョージの子孫を残すため、周辺の島にいるゾウガメの遺伝子も解析。父系でつながる親類がいることも判明。交配用につれてこられた雌には見向きもしな かった。このため、遺伝的に近いメスとの人工交配が試みられたが失敗。ジョージの死でピンタ島のガラパゴスゾウガメは絶滅した。
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