群馬で発見のクジラ化石、新属だった 1100万年前
発見されたクジラの新種の頭部(上)の化石。長さ約75センチ=群馬県富岡市上黒岩の県立自然史博物館
群馬県高崎市吉井町の鏑川(かぶらがわ)から2002年に発見されたクジラの化石が、約1100万年前(後期中新世)の新属新種だと判明した。県立自然史博物館が16日に発表した。3月の米学術誌で紹介された。
群馬の呼称「上毛」や、発見者の同県みどり市職員の清水勝さん(41)の名前から「ジョウモウケタス属シミズアイ」と命名された。
発表によると、化石は頭蓋骨(ずがいこつ)と下あご、椎骨(ついこつ)の一部。約200万年前までに絶滅したヒゲクジラ類のケトテリウム科の新属新種で、全長は推定約4メートル。鏑川は大昔は海の底だった。
進化解明のカギとなる頭部の化石がそろい、保存状態もよいため、現存するシロナガスクジラとわかれて進化した過程の解明が期待できるという。ヒゲクジラの新属が国内で発見されたのは08年以来。
化石は同県富岡市上黒岩の同博物館(0274・60・1200)で17日〜5月9日に特別展示される。
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