2008年9月24日水曜日

asahi shohyo 書評

フランスの大学生 [著]遠藤周作

[掲載]2008年9月21日

  戦後の平和の中にも不安が漂う1950年代のフランスで、著者は20代後半の留学生活を過ごした。モーリアック研究から『テレーズ・デスケルウ』をたどる 旅路での思索、ルーマニアの留学生を通して知る民族問題、朝鮮戦争への意識など、後のクリスチャン作家の内面が四季折々のリヨンの風景に宿る。

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