キトラ古墳の「朱雀」、劣化とまる
キトラ古墳からはぎ取った壁画「朱雀」。所々で白く見えるのは、壁画保護のために張られたレーヨン紙。修理施設で報道陣に公開された=10日午後、奈良県明日香村、代表撮影
奈良県明日香村、キトラ古墳(特別史跡、7世紀末〜8世紀初め)の石室からはぎ取られた四神壁画の一つ「朱雀」が10日、同村の修理施設で報道陣に公開 された。文化庁によると、劣化の進行は止まっているという。同庁は、奈良県で10年に開かれる「平城遷都1300年祭」に合わせて、「朱雀」の初の一般公 開を検討している。
朱雀は縦約15センチ、横約40センチ。07年2月のはぎ取り当初より乾燥し、表面を覆う泥が白っぽくなり薄れて見えるが、東京文化財研究所保存修復科学センターの川野辺渉・副センター長は「絵が劣化したわけではなく、問題はない」と説明している。
キトラ古墳壁画は06年から毎春一般公開されており、09年は四神壁画の「青竜」「白虎」が予定されている。
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