2008年9月16日火曜日

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「息子をバレエ学校に」 英国の両親、自宅売って授業料

2008年9月16日17時16分

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写真名門バレエ学校に入学したドミニク・ハンドフォード君=ウェールズ・ニュース・サービス提供

 【ロンドン=土佐茂生】英ウェールズの炭鉱町で、難関を突破して名門バレエ学校に合格した息子の夢をかなえるため、両親が自宅をなげうって授業料をひね り出した。英メディアは、バレエダンサーを目指す少年と家族の愛情を描いた映画「リトル・ダンサー」をほうふつさせる感動的な話として報じている。

 ドミニク・ハンドフォード君(11)がバレエに心を奪われたのは6歳のとき。テレビで見て夢中になった。今月、何百人ものライバルを抑え、英国で最も歴史のあるエルムハースト舞踊学校に入学が決まった。

 しかし、トラック運転手の父ジョナサンさん(33)には年間2万2千ポンド(約430万円)の授業料を卒業まで7年間、支払う貯金がない。そこで 3階建ての自宅を売り払い、ドミニク君は何とか無事に入学できた。両親と姉、弟の家族5人は今、祖母の家で肩寄せ合って暮らしている。

 ジョナサンさんは「バレエのことは何にも分からないけど、息子の夢をかなえたかった」。ドミニク君は「僕の両親は世界一」と喜んでいる。



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