亀山訳「カラマーゾフの兄弟」、ミリオンセラーに
昨年7月に完結した亀山郁夫訳のドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」(光文社古典新訳文庫)が、全5巻合わせてミリオンセラーとなることが11日、わかった。30日付の増刷で101万部に達するという。
同書は、父親殺しをめぐるミステリーの中に哲学的な問いを織り込んだ、19世紀ロシア文学を代表する大長編。光文社文芸編集部の駒井稔編集長は、「テレ ビで取り上げられたわけでもないのに、第1巻の刊行時から引きが強かった。当初、読者には退職する団塊の世代を当て込んでいたが、昨年の秋ごろから若い女 性の読者が増えてブームに拍車がかかった」という。
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