古代の幹線道路180メートル出土 平城京と藤原京結ぶ
【動画】古代の幹線道路「下ツ道」出土 |
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奈良盆地を南北に走っていた古代の幹線道路「下ツ道(しもつみち)」の遺構が、約180メートルにわたって奈良県天理、大和郡山両市境で見つかった。県 立橿原考古学研究所(橿考研)が13日発表した。下ツ道はこれまで20カ所以上で確認されているが、多くは数メートル規模で、「過去最長となる貴重な発 見」としている。
下ツ道は、並行する中ツ道(なかつみち)、上ツ道(かみつみち)とともに平城京付近(奈良市)と藤原京付近(同県橿原市)を結んだ約23キロの直線道路。「日本書紀」には壬申(じんしん)の乱(672年)の際、軍隊を各道に配置したとの記述がある。
西名阪自動車道のジャンクション建設工事に伴う調査で、幅約23メートルの道路を挟んで東西両側の溝が見つかった。運河とみられる東側の溝(幅7〜11 メートル、深さ1.4〜2メートル)からは大量の牛馬の骨、銅銭、土製の馬「土馬(どば)」などが出土。祭祀(さいし)の場でもあった可能性がある。西側 (幅1.2〜1.8メートル、深さ20〜50センチ)は雨水を流す側溝とみられる。
現地説明会は18日午前10時〜午後3時。問い合わせは橿考研(0744・24・1101)。(渡義人)
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