2011年12月16日金曜日

asahi archeology history japan Iwareike ruin iseki Nihonshoki Kashihara Nara

2011年12月15日19時58分

日本書紀登場、幻の池の堤跡か 奈良・橿原に遺構

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【動画】幻の池「磐余池(いわれいけ)」か 6世紀の池の堤が見つかる

写真:磐余池があったとされる地域=奈良県橿原市、本社ヘリから、小玉重隆撮影拡大磐余池があったとされる地域=奈良県橿原市、本社ヘリから、小玉重隆撮影

写真:磐余池の堤だった可能性がある遺構。上に立っている白いポールは建物跡の柱穴。奥に池が広がっていたとみられる=奈良県橿原市、池田良撮影拡大磐余池の堤だった可能性がある遺構。上に立っている白いポールは建物跡の柱穴。奥に池が広がっていたとみられる=奈良県橿原市、池田良撮影

図:池の推定地と今回の現場拡大池の推定地と今回の現場


 「日本書紀」や「万葉集」に登場する古代の人工池「磐余(いわれ)池」の推定地とされる奈良県橿原市東池尻町で、池の堤とみられる跡が見つかった、と市教委が15日発表した。これまで所在地が不明だった「幻」の池の可能性がある遺構が確認されたのは初めて。

 調査地は周辺の水田より2メートルほど高い細長い丘陵地。市道拡幅工事に伴い、南北81メートル、東西2〜7メートルを発掘したところ、厚さ約1.4 メートルの土を盛って斜面を整えた跡が見つかった。堤の外側とみられる。市教委は谷の出口を塞ぐように堤が築かれ、池の範囲が東西約700メートル、南北 約600メートルだったと推定している。

 さらに、堤の上で南北17.5メートル以上、東西4メートルの掘っ立て柱建物跡が出土。一緒に出た土器から、6世紀後半ごろに建てられたとみられる。堤と並行して築かれており、池を眺める用途だった可能性が高い。





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