2012年8月17日金曜日

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200万年前の初期人類、新たに1種 ケニア北部で発見

写真:今回見つかった下あごと以前に見つかっていたホモ・ルドルフェンシスの頭骨を合成した写真=独マックスプランク進化人類学研究所のフレッド・スプーアー博士作成、ネイチャー提供拡大今回見つかった下あごと以前に見つかっていたホモ・ルドルフェンシスの頭骨を合成した写真=独マックスプランク進化人類学研究所のフレッド・スプーアー博士作成、ネイチャー提供


 新たな初期人類の化石を米英などの研究チームがケニア北部で発見した。約200万年前に人類の祖先のほかに2種類の初期人類がいたことになる。人類の進化の道筋を探る手がかりとなりそうだ。9日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 約200万年前、現代人の祖先とされる「ホモ・エレクトス」のほかに、道具をつくる「器用なヒト」という意味の「ホモ・ハビリス」がいたとされてきた。 1972年にハビリスよりも大きな頭の化石がケニア北部で発掘された。しかし、それがハビリスの一種なのか独立した初期人類なのか議論になっていた。

 研究チームは今回、下あごなど3点の化石(178万〜195万年前と推定)を発見。ハビリスに比べ歯の並び方が急なカーブを描いていることや犬歯の特徴 などから、別種の初期人類と確認した。チームのメンバー、米ストーニーブルック大のミーブ・リーキー博士は「人類がどのように分岐してきたかを探る上で役 立つ発見になるだろう」としている。(波多野陽)





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