2013年1月16日水曜日

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2013年1月15日20時57分

副葬の銅鏡、中国製「盤龍鏡」か 新潟・城の山古墳

写真:城の山古墳で出土した中国製の可能性が高い銅鏡拡大城の山古墳で出土した中国製の可能性が高い銅鏡

図:城の山古墳地図拡大城の山古墳地図


 新潟県胎内市教育委員会は15日、近畿地方大和政権の影響力が及んでいたことを示す4世紀前半の「城(じょう)の山古墳」(同市大塚)から出土した銅鏡は、1世紀後半から3世紀中ごろまでに中国で作られた可能性が高い「盤龍(ばんりゅう)鏡」だったと発表した。専門家は「被葬者一族は大和政権から重視されていた権力者で、銅鏡も贈られたのだろう」と話している。

 盤龍鏡は直径約10センチで、中央部の突起の横に穴があり、周囲に龍の文様が彫られている。布に包まれ、穴にひもが付着していた跡が残されていた。

 市教委は昨年9月、古墳上部の墓坑から銅鏡や勾玉(まがたま)など大和政権の古墳と同じような組み合わせの副葬品が発見されたと発表。日本海側では、石川県能登半島の「国分尼塚古墳」(七尾市)や「雨の宮古墳群」(中能登町)で同様の副葬品が確認されていたが、城の山古墳は約250キロ離れており、大和政権の影響が及んだ「北限」が変わる発見とされた。





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