世界最古175万年前の「握りおの」 エチオピアで発見
コンソ遺跡出土の握りおのを年代順に並べると、175万年前(右下)の石器は粗いが、85万年前(左上)のものは薄く左右対称で技術的に優れている=東京大の諏訪元教授提供 |
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【竹石涼子】エチオピアのコンソ遺跡で、日本・エチオピア合同調査隊が175万年前の世界最古の「握りおの」などの石器を発見した。形を意識して加工さ れた最古の石器という。同じ遺跡の約100万年にわたる地層からは多数の石器が見つかった。初期の原人が作った石器の進歩をたどるうえで貴重な発見とい う。28日付の米科学アカデミー紀要に発表した。
今回見つかった石器のうち約50点は、175万年ほど前のホモ・ハビリスからホモ・エレクトスへと移行する初期の原人が登場した時期に作られた。握りおのは4点あり、長さ15センチ前後。大きな石を割り、完成形を予想して破片を削るなどの方法で作られている。動物の解体や皮をはぐのに使われたとみられる。
見つかった350点の石器を比べると、100万年前より古い時代の石器は分厚く粗雑で、以降の石器は薄く丁寧に削られていた。
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