2011年6月28日火曜日

asahi shohyo 書評

大津波と原発 [著]内田樹、中沢新一、平川克美

[掲載]2011年6月26日

表紙画像著者:内田 樹・中沢新一・平川克美  出版社:朝日新聞出版 価格:¥ 777


 この惨事に学び、この国は何をめざすべきか。皮相にとどまらず、思想、歴史、宗教を見すえ、本質的に議論しよう。そう考えた3人が、東日本大震災から約3週間後、インターネットで動画配信された番組で語り合った内容に、加筆したものだ。

 いまだ、復興の先頭に立つべき「政治」は混迷を極め、まして福島第一原発がもたらした被害の深刻さは、日々、明らかになるばか りだ。今回の震災は、われわれが頼ってきた「成長神話」と、原発という"クリーン"なエネルギーを使って未来を生きる「エコ幻想」が完全に終わったことを 告げるものだという3人の認識は、古びるどころか、さらに重さを増す。さあ、原発をどうする?

表紙画像

大津波と原発

著者:内田 樹・中沢新一・平川克美

出版社:朝日新聞出版   価格:¥ 777

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