2011年6月28日火曜日

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パリや中尊寺で喜びの声 平泉の世界文化遺産登録決定

2011年6月26日21時32分

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写真:世界文化遺産登録が決まった「平泉」の中尊寺金色堂には雨の中、多くの観光客が訪れた=26日午前11時19分、岩手県平泉町、葛谷晋吾撮影拡大世界文化遺産登録が決まった「平泉」の中尊寺金色堂には雨の中、多くの観光客が訪れた=26日午前11時19分、岩手県平泉町、葛谷晋吾撮影

 26日未明の登録決定の瞬間、パリ・ユネスコ本部の世界遺産委審議会場では拍手が起き、菅原正義・平泉町長らは出席者と次々と握手をかわした。

 達増拓也・岩手県知事は記者団に、審議の際「平泉は(かつて)戦争で荒廃した東北を復興させる中心になった。その理念を守り、震災からの復興を東北全体で進めていく」とスピーチしたことを紹介した。

 パリからの朗報は、午前7時に防災無線を通じて平泉町民に伝えられた。町民向けの報告会に参加した砂金(いさご)文子さん(66)は「次世代の人たちに平泉の素晴らしさに気づいてほしい。世界遺産を守るために、みんなで努力をしていかなくては」と話した。

 中尊寺には26日も多くの観光客が訪れた。宮城県多賀城市の会社員今野彰さん(61)は「ニュースを見て朝一番でやってきた。東北に明るい話題がなかったからうれしい」と語った。

 中尊寺の山田俊和貫首は会見に臨み、「被災された方々に浄土の風が吹き、希望の光となれるようさらに努力したい」と述べた。(石間敦=パリ、高橋諒子)






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