ゴッホ「自画像」、実は弟 オランダの美術館所蔵の1枚
オランダ・アムステルダムのファン・ゴッホ美術館が所蔵し、ゴッホの自画像とされていた肖像画のうちの1枚が、弟テオの肖像だったことが同美術館の学芸員の調査で分かった。ゴッホはテオの肖像画を描かなかったとされてきた。同美術館が発表した。
この肖像画は1887年の作品で、黄色の帽子に紺のジャケット姿。ゴッホが描いた他の多くの自画像と比べ、あごひげに赤みがなく黄みがかっており、耳も丸みを帯びているといった違いがあった。こうした特徴が現存する同時期のテオの写真と一致したという。
画商だったテオはゴッホの唯一の理解者であり、ゴッホの創作活動を経済的にも支えた。ゴッホは1890年に37歳で自殺したとされるが、テオもその半年後に亡くなった。(ブリュッセル=野島淳)
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