萬斎、ニューヨークを魅了 マクベスと三番叟を上演
【ニューヨーク=中井大助】狂言師の野村萬斎が、ニューヨークで現代劇、伝統芸能と相次いで舞台を披露した。全く異なる形の表現だったが、どちらも満席の観客が魅了された。
現代劇は萬斎が構成・演出・主演をしたシェークスピアの「マクベス」。能や狂言の手法を使いながら、物語をシンプルにそぎ落とし、登場する役者はわずか5人。3人の魔女を演じる役者が、マクベス夫妻以外の全役を担当する。
公演を前に、萬斎は「魔女は森羅万象の表れの一つで、マクベス夫妻はその中で生きている一組の男女。人間を俯瞰(ふかん)した演出を、ニューヨークの人 がどう受け止めるのか」と語ったが、3月下旬にマンハッタンのジャパンソサエティーで開かれた2回の舞台はどちらも完売。終了すると、スタンディングオ ベーションが何分も続いた。
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