2011年10月10日月曜日

asahi archeology history urushi Torihamakaiduka Fukui

日本にもウルシあった? 福井の貝塚から出土、世界最古

写真:鳥浜貝塚から出土したウルシの断面。年輪がくっきりわかる=東北大提供拡大鳥浜貝塚から出土したウルシの断面。年輪がくっきりわかる=東北大提供

写真:鳥浜貝塚から出土した赤漆塗りの竪櫛(たてぐし)=福井県立若狭歴史民俗資料館提供拡大鳥浜貝塚から出土した赤漆塗りの竪櫛(たてぐし)=福井県立若狭歴史民俗資料館提供


 福井県若狭町の鳥浜貝塚で出土した自然木が、鈴木三男・東北大教授(植物学)の研究グループの調査で、約1万2600年前(縄文時代草創期)の世界最古 のウルシと確認された。ウルシのルーツを巡ってはこれまで、中国渡来説が有力視されていたが、縄文草創期の日本列島にウルシの木が自生していた可能性が浮 上。日本固有の漆文化が存在したかどうかの議論が高まりそうだ。

 研究グループは鳥浜貝塚で見つかった木材や漆製品計約5千点を分析し、このうち1984年に出土した自然木の小枝(全長約17センチ、太さ約1センチ) について、森林総合研究所(茨城県つくば市)の協力を得て断面を顕微鏡で観察。さらに国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)で放射性炭素を使って年代測定 し、1万2700〜1万2600年前のウルシとわかった。

 国内で確認されたウルシの木や種子類は、三内丸山遺跡(青森県)などで出土した約6千年前のものが最古とされていた。

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