2011年10月6日木曜日

asahi archeology history Sannozan kofun ruin zogan Iizuka

銀の葉やハート 刀の柄頭に文様 福岡・山王山古墳

写真:銀で葉や花の文様が描かれた柄頭(つかがしら)のX線写真=九州歴史資料館提供拡大銀で葉や花の文様が描かれた柄頭(つかがしら)のX線写真=九州歴史資料館提供


 福岡県飯塚市の山王山(さんのうざん)古墳で出土した大刀の柄頭(つかがしら)に、銀で彫り込んだ葉のような文様が施されていることが、九州歴史資料館(同県小郡市)のCTスキャナーによるX線撮影でわかった。飯塚市教委と同館が5日、発表した。

 山王山古墳は6世紀末から7世紀にかけて築かれた直径約18メートルの円墳。石室に文様を描く装飾古墳で、有力者の墓とみられる。

 柄頭は大刀の柄の先端につける装飾で、石室中央付近で見つかった。長さ約6.3センチ、幅約4センチ、厚さ約2.6センチの楕円(だえん)形で、さびに 覆われていた。同館がX線CTスキャナーで調査した結果、ハート形と葉のような文様を組み合わせた「心葉文(しんようもん)」が、3段にわたって施されて いた。細い溝に銀を埋め込む象眼(ぞうがん)という手法が使われていた。大刀の本体はなかった。





0 件のコメント: