2012年2月21日火曜日

asahi art japan history eshi byoubu Kyoto

「36人36色」江戸後期の絵師共作 京都で屏風発見

写真:報道公開された屏風=20日午後、京都市北区の佛教大、水野義則撮影拡大報道公開された屏風=20日午後、京都市北区の佛教大、水野義則撮影


 江戸後期の京都で活躍した絵師36人の作品を貼り合わせた屏風(びょうぶ)が、商家に伝わる資料の中から見つかった。佛教大が20日発表した。「京の町衆文化の縮図ともいえ、極めて貴重」としている。

 屏風は6曲1双で、それぞれ縦1.71メートル、横3.77メートル。絹地が各面に3枚貼られ、山水や花鳥、嵐山などの題材が描かれていた。1816年 前後の作とみられ、調査した京都国立博物館の山下善也・連携協力室長(近世絵画)らが「京洛(きょうらく)三十六家(け) 山水花鳥人物図 貼交(はりま ぜ)屏風」と名付けた。

 描いたのは円山(まるやま)派、岸派、狩野派など当時の京都を代表する絵師たち。円山応挙の長男・応瑞(おうずい)や岸派の祖・岸駒(がんく)も加わっ ている。佛教大は京都で金融業を営んで財をなした前川家に伝わる資料を集めており、屏風は2003年に購入した約8千点の中にあった。






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