2012年2月25日土曜日

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推古・用明天皇陵、学会が立ち入り調査 正式許可2例目

写真:推古天皇陵に指定されている山田高塚古墳に立ち入る研究者ら=大阪府太子町拡大推古天皇陵に指定されている山田高塚古墳に立ち入る研究者ら=大阪府太子町


 考古・歴史学系学会の研究者が23日、宮内庁が推古天皇陵に指定する山田高塚古墳(大阪府太子町)と、用明天皇陵に指定する春日向山古墳(同町)への立 ち入り調査をした。学会側の要望に応えて、同庁が両陵墓の墳丘外側に限って観察を許可した。古代の天皇陵に研究者が正式に立ち入るのは、昨年の応神陵古墳 (誉田御廟山〈こんだごびょうやま〉古墳、同府羽曳野市)に次いで2度目。

 山田高塚古墳は一辺約60メートルの大型方墳で、東西に並ぶ石室2基の存在が推定されている。「日本書紀」は推古天皇が竹田皇子の墓に合葬されたと記 す。聖徳太子の父、用明天皇が葬られたとされる春日向山古墳は東西約67メートル、南北約63メートルの方墳。墳丘の周囲には幅10メートルの空堀と高さ 2メートルほどの外堤がある。

 この日、日本考古学協会の茂木雅博・茨城大名誉教授(考古学)ら16人が参加し、古墳の墳形や保存状況などを観察した。茂木名誉教授は「両古墳とも残り がとても良い。山田高塚古墳では推古天皇と竹田皇子とみられる石室のうち、東側の石室の一部が見えた。推古天皇陵で間違いないと感じた」と話した。(大脇 和明、渡義人)



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