2012年1月31日火曜日

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2012年1月29日9時32分

極寒にジーッジーッと鳴くコオロギ 北海道・弟子屈

写真:枯れ葉の下などに隠れて冬も鳴くマダラスズ=北海道弟子屈町のポンポン山拡大枯れ葉の下などに隠れて冬も鳴くマダラスズ=北海道弟子屈町のポンポン山

写真:温かなくぼ地で昼寝をするエゾタヌキ=北海道弟子屈町のポンポン山拡大温かなくぼ地で昼寝をするエゾタヌキ=北海道弟子屈町のポンポン山


 タヌキが昼寝し、コオロギの鳴き声が聞こえる——。北海道弟子屈(てしかが)町の屈斜路湖近くにあるポンポン山の中腹(標高約270メートル)は、周囲 の極寒とは別世界だ。この時期は零下20度を下回る日も珍しくなく、27日は零下26.6度を記録。それでも、地面の至る所から噴気が立ち上る地熱帯で、 地表の所々には青々としたコケが茂る。

 「ジーッ、ジーッ」。枯れ葉の下などは温かく、この時期に羽音が聞こえる。鳴いているのは、コオロギの一種で、脚にしま模様がある体長5〜10ミリほど のマダラスズだ。野生動物にとっても「楽園」。エゾシカの越冬地になっているほか、くぼ地ではエゾタヌキが寝ている姿を見かけることもある。

 周りは雪が積もっているが、スノーシューを履いて訪れる観光客も少なくない。問い合わせはツーリズムてしかが(015・483・2101)へ。





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