2010年8月7日土曜日

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1.1億年前のカエル、丸ごと発掘 兵庫・丹波

2010年8月7日1時30分

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写真:カエルの化石。右上部が頭部=兵庫県三田市弥生が丘6丁目の県立人と自然の博物館カエルの化石。右上部が頭部=兵庫県三田市弥生が丘6丁目の県立人と自然の博物館

 兵庫県立人と自然の博物館(兵庫県三田市弥生が丘6丁目)は5日、同県丹波市の約1億1千万年前の地層「篠山層群下部層」から、カエルのほぼ全身の骨格 化石が見つかったと発表した。篠山層群からは昨年、複数の骨格が密集した状態で見つかったが、1匹のカエルの姿がわかる形で見つかったのは国内初という。 化石は今月7日から9月5日まで同館で一般公開される。

 化石はムカシガエル亜目に分類され、その中でも脊椎(せきつい)と関節でつながる肋骨(ろっこつ)を持つなど原始的な特徴を残している。体長は30ミリで、アマガエル程度という。

 博物館の技術員が2007年11月から08年3月に発掘した岩の塊の中から見つけ、全身骨格の状態に削りだした。同館の池田忠広研究員は「全身骨格がほ ぼ完全な状態で保存されている化石は世界的にみても貴重。カエルの進化はまだ研究が進んでいない。進化の過程を学ぶ上でも重要な発見だ」と話している。池 田研究員は今年10月に米国ペンシルベニア州で開かれる国際学会で研究成果を発表する。





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