弥生時代の石棺に人物画? そーっと開封作業 城野遺跡
保存のため、模様が描かれた石棺の一部が取り外された=2日午前10時22分、北九州市小倉南区、藤脇正真撮影
発見された子供用の石棺。上部の石材に模様が描かれていた=2日午前、北九州市小倉南区、藤脇正真撮影
北九州市小倉南区の城野遺跡で見つかった弥生時代後期の墓の石棺から、人物像のように見える模様が描かれた石材を取り外す作業が2日行われた。人物画だ とすれば弥生の石棺ではきわめて珍しく、市埋蔵文化財センター(同市小倉北区)の特別収蔵庫に移して保存し、さらに詳しく調査するという。
約30分かけて作業員らが模様が描かれた石棺の一部を地面から外し、重機を使って慎重に墓の外に運び出した。同センターに運び、汚れを洗って水銀朱の定着処理を行う。
市教委によると、昨年、周囲に堀を巡らせた九州最大級の方形周溝墓が発見され、二つの箱式石棺が見つかった。どちらも全面に赤い顔料の水銀朱が塗り込ま れており、大きな勢力を持っていたことがうかがえる。その一つの内側に水銀朱の上から鈍器のようなものでこすりつけたような線があり、これが絵模様のよう にみえるという。
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