白物家電の神話—モダンライフの表象文化論 [著]原克
[掲載]2012年04月01日 [ジャンル]歴史 科学・生物
洗濯機、冷蔵庫、掃除機、クーラーなど「白物家電」がモダンライフを支えてきた歴史を、20世紀前半米国のポピュラー科学雑誌や女性向け家庭雑誌を読み解きながらたどってゆく。
当初、冷蔵庫は「白物」ではなかった。屋外に置かれる機械や、家具のような存在だった。それが「清潔さ」を連想させる白い陶器のように変わっていき、「電気の神話」が生まれる。それは階級闘争なき時代の「審美的階級闘争」の象徴でもあったという。
電気が問われる現在、電気が支えてきた私たちの「便利な暮らし」の歴史を、豊富な図版とともに問い直す。
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青土社・2310円
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著者:原克 出版社:青土社 価格:¥2,310
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