2012年4月3日火曜日

asahi shohyo 書評

白物家電の神話—モダンライフの表象文化論 [著]原克

[掲載]2012年04月01日   [ジャンル]歴史 科学・生物 

表紙画像 著者:原克  出版社:青土社 価格:¥ 2,310

 洗濯機、冷蔵庫、掃除機、クーラーなど「白物家電」がモダンライフを支えてきた歴史を、20世紀前半米国のポピュラー科学雑誌や女性向け家庭雑誌を読み解きながらたどってゆく。
 当初、冷蔵庫は「白物」ではなかった。屋外に置かれる機械や、家具のような存在だった。それが「清潔さ」を連想させる白い陶器のように変わっていき、「電気の神話」が生まれる。それは階級闘争なき時代の「審美的階級闘争」の象徴でもあったという。
 電気が問われる現在、電気が支えてきた私たちの「便利な暮らし」の歴史を、豊富な図版とともに問い直す。
    ◇
 青土社・2310円

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