2011年5月18日水曜日

asahi shohyo 書評

上野千鶴子に挑む [編]千田有紀

[掲載]2011年5月15日

表紙画像 出版社:勁草書房 価格:¥ 2,940


 今春、東京大学を退職した社会学者・上野千鶴子の教え子による論文集。1980年代の消費社会論、「対幻想」をめぐる議論、主婦論争から「従軍慰安婦」問題、近年の「おひとりさま」まで、上野が向き合ってきた多彩なテーマをめぐり問いを投げ、師が答える。

 メディアでは「ザ・フェミニスト」として知られる上野は、学生には社会学の訓練を徹底して施した。東大での18年は、ジェン ダー研究が学界で認知される過程でもあった。一方、言論界で上野の後継となるようなフェミニズムの論客は育ったか。巻末のインタビューでは、上野が自分自 身の「功罪」を語っている。

表紙画像

上野千鶴子に挑む

出版社:勁草書房   価格:¥ 2,940

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