「古代の都」暮らしを活写 全3巻完結
2011年1月8日
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飛鳥から藤原京をへて平安京へ——。次々とその場所を移した古代の都を通じ、都市の持つ歴史性を考えた『古代の都』(全3巻、吉川弘文館)が完結した。
最新刊の第一巻では、最初の宮殿といわれる飛鳥の豊浦宮から、初の本格的古代都市と呼ばれる藤原宮の誕生までが扱われる。都の 造営のため、多くの古墳が破壊されたことなどを論じた今尾文昭氏の論考や、木簡からみた飛鳥・藤原の都をとりあげた市大樹氏の論考など、計11本。考古学 と古代史の成果がうまくかみあい、古代の都の構造や人々の暮らしぶりを、これまでになく生き生きと描くことに成功している。
これらの都で活躍した人々については、初の普及版が出た『日本古代氏族人名辞典』(吉川弘文館)に詳しい。併読すればより世界が広がる。(宮代栄一)
- 古代の都〈1〉飛鳥から藤原京へ (古代の都 1)
出版社:吉川弘文館 価格:¥ 2,940
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- 日本古代氏族人名辞典
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