2011年1月29日土曜日

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人類、アラビア半島渡ったのは12万年前 英など調査

2011年1月28日20時12分

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 われわれヒト(現生人類)は今から約12万年前にアフリカからアラビア半島に渡っていたことが分かった。英国やアラブ首長国連邦など5カ国の研究者による合同調査で突き止めた。28日、米科学誌サイエンス電子版に発表する。

 これまでの研究で、現生人類はアフリカで誕生し、二つのルートで勢力を広げたことが分かっている。ナイル川周辺を通ってヨーロッパへ移動した北ルート と、アラビア半島を経て東南アジアへと広がる南ルートだ。南ルートの移動がいつごろから始まったのか、これまではっきりしていなかった。

 調査チームは、アラブ首長国連邦のジェベル・ファヤ遺跡を2003年から10年にかけて調べた。出土した石器の特徴や地層を分析した結果、アフリカで出現した現生人類の遺跡と似ており、約12万年前にアフリカから南ルートのアラビア半島に渡っていた、と結論づけた。

 名古屋大学博物館の門脇誠二助教(先史考古学)は「南ルートの移動が始まった時期が分かったのは画期的だ。この時期に移住した現生人類が、このまま継続してアジアやオセアニア地域に広がっていったのかどうかは、さらに調査が必要だろう」と話している。(竹石涼子)




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